マンサンコミックス【花のいろ/すえひろがり】の感想。


少し古めのコミックスですが“百合ブーム”の始まりの頃に発売された『花のいろ』です。
成年誌コミックス等で活躍されている すえひろがり氏が描いたちょっとHな一般向けのコミックスです…これでも(笑)。
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映像研究会に所属する部員の茜は閲覧を禁じられていた内容不明のビデオテープ(歴代の部員達の秘め事が収録されている)を興味本位で観ていた所、憧れの部長・藍子に見られてしまい“おしおき”と称して関係を迫られるという在り来たりなストーリーから始まりますが、映像研究会を軸とした複数の百合カップルの赤裸々な痴態が描かれるオムニバス形式に近い展開になっています。

すえひろがり氏の作品の魅力は淡白に描かれつつもエロさを失わない絵柄と現実ではまず実現出来ないようなシチュエーションをサラッとしてしまう所に尽きます。
クラス全員で露出プレイを遊び感覚で楽しんだり全裸の男女数人が服を着ている時と同じようなテンションで普通に会話を楽しんでたり何の抵抗も無く乱交パーティーを堪能したりと「そんな夢のようなシチュねぇよ」と思わずツッコミたくなるような展開のオンパレード(笑)。
要はフリーセックスの世界。それを学生生活(青春)の一部として描いちゃってる所が凄いんですよね。現実では裏社会や特定のコミュニティーなどでしか堪能出来ないであろうフリーセックスを“明るくクラスのみんなで楽しんじゃおう”というまさに創作物ならではの表現ってトコですね。
そのようなシチュエーションがたまらなく好きという方には是非ともお勧めの作品です(笑)。

花のいろ (マンサンコミックス)

花のいろ (マンサンコミックス)